お客様の蛇口は、１５年程使用し、ご家族が５人、水漏れは今回が初めてのお客様でしたので、恐らくはスピンドルの摩耗が原因ではないかと思いました。
蛇口を分解して調べてみると、パッキンは多少摩耗していましたが、スピンドルの螺旋状になっている部分がかなり摩耗していた為、ハンドルをきつく締めても水が通る穴をしっかりと塞いでくれないことが原因でした。

修理方法として、前回別の業者さんが一部鉄管から塩ビパイプに交換していましたので、今回は排水管が見えている範囲を全部塩ビパイプに交換してきました。今回なぜ水漏れ箇所だけの修理ではなく見える箇所全部したのかというと、店舗様は築３０年以上経っていた為、今回水漏れ箇所の一部分だけ修理したとしても、またすぐに他の部分の水漏れが起きてしまう可能性が十分考えられるため、今回交換することにより２０年は安心して使用して頂けるため交換して頂きました。

さっそく現場に急行し点検したところ、ポタポタではなくチョロチョロと水漏れがひどい状態でした。５日間の間我慢して使われていた様で、初めはポタポタとお客様が言われていた水漏れでしたが、今朝急に水漏れが酷くなったそうです、このままだと水道代が高くなってしまうからどうにかならないかということでした。蛇口本体は６年ほど使われており、まだ１０年たっていないため部品のみで修理可能だと思いました。

フレキ管を接続する為についているナットの中にパッキンを使用しています、このパッキンが経年劣化してその隙間からお水が漏れていました。
フレキ管とは、水が通っている管（給水管といいます）と給水管の間を繋ぐ物です。よく使われているヵ所が給水管と蛇口の間使われています。台所や洗面台の下の扉を開けて覗いてみると分ります。材質はステンレスでできているので腐食しにくいです。フレキ管も長年使っていると、腐食してきます。あとフレキ管自体が割れてしまい隙間ができ、その隙間からお水が漏れます

今回は店舗様で厨房の排水管の水漏れを直して欲しいと電話がありました。詳しく事情を聞いたところ、どうやら前から水漏れはしていたそうですが、テープなどで応急処置をしていたそうです。今回物を取るときにぶつけてしまい完全に壊れてしまい、業者を呼んで直してもらうことにしたそうです。厨房の排水に使用していた部品が蛇腹ホースでした。

今回部品としてパッキンを使用していない蛇口のため部品交換ではなく蛇口自体を交換して頂きましたが、もし業者を呼ばず自分でパッキン交換を行う際は、複数ヶ所からの水漏れが有る場合がございますので、入念に水が漏れているヶ所を探した方が良いと思います。水漏れを放置していても自然に直る事はありませんし、他の場所への影響が出てしまうケースがありますので、水漏れは早めに修理するほうが良いかと思います。

蛇口本体も約２５年と長く使われており、初めは部品交換を希望されたのでスピンドルを交換してみました。しかしそれでもハンドルの空回りは新しいスピンドルを交換しても直りませんでした。それは蛇口本体の中にも螺旋状のネジ巻があり、その部分がスピンドルと削り合い無くなっていた為です。長く使用していた為経年劣化によるものです。　蛇口にも寿命というものはあります。

詳しく点検してみたところ、水道管を分岐する為に使用している、チーズという分品の腐食が原因で水漏れを起こしていました。お客様に聞いてみたところ、今までに水漏れを起こしたことが無いようで、使い始めて２０年ほど経っていたため腐食していても不思議ではありません。今回チーズを新しい物に交換することで、水漏れは直りました。

お客様のお宅に到着するまでの間、お水が出っ放しですと水道代がもったいないですので、トイレタンクの左横あたりにトイレタンクだけのお水を止める栓（止水栓）があると思いますので、それをマイナスドライバーか、無ければ１０円玉で時計回りに回してくださいと伝えました。幸いなことにマイナスドライバーがお家にあったので無事お水を止める事が出来ました。